2000年5月1日月曜日

#7、〜私がアメリカで聞いた歌〜その2『トレイシー・チャップマン』〜


『さかちーのアメリカ旅行記 2000』酒井ちふみが単身渡米した際のすったもんだを綴った旅行記
写真:ライヴ直後のローズランド・ボールルーム前で。こういう看板ええよね。

『トレイシー・チャップマン』という歌手を御存知か?がっちりした黒人で大地を揺るがすような太ーく深ーい声の女性(!)シンガーソングライターです。

私は、ニューヨークのローズランド・ボールルームとかいう所で、オールスタンディングで見ました。そんなに大きくない会場でしたが、バーが一番ステージから遠い所にあって、みんな飲みながら見れます。しゃべるしゃべる日本だったら、失礼と思われちゃうかもと思うぐらいみんなしゃべる!!それでも、中盤をすぎたあたりから、ゆっくり歌に耳を傾けていきます。

もちろん、トレイシーも素敵だったけれども、お客さんの音楽の楽しみ方が実に素敵で、勘所を逃さないのね、とにかく。さっきまで酔っぱらってた人が気付けば、涙浮かべて聞いてたりという感じで。みんな彼女の歌詞をほんとに愛していて、合唱してたなぁ、簡単でいい歌詞なのです。もう、シンプルとしか言い様の無いステージで、私は来てよかったって思いました。

『ラヴトレイン』という私のオリジナルを尊敬する歌い手さんに聞いてもらった時『あなたトレイシー・チャップマンみたいな歌い手になるのかもね』と言われて、なんか、ガガーンときてしまって、やっぱりずっと持ってたんですね、彼女のファーストアルバムを。だから、『夏のぬけがら』(私の初のアルバムです)を作る時も、そのアルバムをイメージしていました。

もし、興味を持たれた方がいらしたら、彼女のファースト聞いてみて下さい!