2003年6月4日水曜日

2003/06/04 時代

昭和という時代を生きた、花のような女の人が、安らかに目を閉じて
凛としたさよならを残して、逝ってしまった。

さみしいような、懐かしいような、そこを離れがたいものにさせてしまう人。

まだまだ日本という国が日本らしかった頃の智恵や、夢や、粋や、優しさを
もっともっと教わりたいのに、気付けばいつも、知らない間に
ゆっくり時間がすべてを押し上げて、順番通り過去へと変えてしまうから
私は全く追い付いておらず、今日のように、唖然とするしかなくなってしまう。

時代を駆け抜けた人の残り香を、もう少しまとっていたいと思う。