2007年2月6日火曜日

雪のひとひら/ポール・ギャリコ


My Favorites:酒井ちふみが感銘を受けた作品についてお話しします
CDをジャケ買いするのはよくある事ですが、本は中身が読めるだけに、インスピレーションで買う事が少ないかもしれません。この雪のひとひらは、ジャケ買い派も、中身で勝負派も、どちらもが大満足のファンタジー小説です。そこには崇高な精神が宿っていて、読み終わった後、なんだか聖書を読んだかのような気持ちにさせられました。キリスト教系の幼稚園に通っていた私は、朝の礼拝が大好きで、園長先生のお話の美しさにいつもうっとりしていました。それを思い出しました。装丁、挿画の原マスミさんも本当に素晴らしい。素晴らしすぎる。このお話はいつしか私の中で、フリッジのオリジナル曲『連なる水のパレード(exサーキュレイト)』の原風景へと形を変えて行きました。大切なお話です。
雪のひとひら