2000年5月1日月曜日

#3、〜コインランドリーの巻〜

『さかちーのアメリカ旅行記 2000』酒井ちふみが単身渡米した際のすったもんだを綴った旅行記

前回、変に(!?)好評を博していたこのコーナーですが、今回もということで、、。話しは前後しちゃいます。SUMMER TIMEの始まりの日 APR/2 でございます。みんなはコインランドリーに行った事があるかい?さかちーは無かったのです。厳密に言うと、行った事はあるけど、洗った事は無かったのです。

NYでひとり宿泊していたのは、その名もBIG APPLE HOSTELという4人相部屋に一晩$30.00で泊まれる安ホテルでした。45stのBroadwayと6thAveの間に有り、NYを御存知の方はそのロケーションでその値段と驚かれるかも、、。京都と同じくウナギの寝床状の建物で、あまりに古く最初は『失敗した。。。』と思いました。が、よく見るととても清潔。ただしあまりに古すぎて、わかりにくいのです、その努力のあとが。少ないスタッフで何十室(しかも4人相部屋!)を管理されているので、この時間は掃除するからキッチンは使えないだとか、ルールが沢山あるのですが、一向に説明はしてくれないのです。コインランドリーもそうでした。洗濯物をかばんに詰めて
「コインランドリー使える?」と聞いたら、夕方5時から10時まで!」と言われ
「なぜ説明してくれなかったの?」と聞くと、「僕の責任じゃーないよ」という返事。
「クッソ−!!他に近くにコインランドリーはある?」「10th Aveにあるよ」
これが結構遠い、、、。「そこしか無いの?」「僕はそこしか知らない」
ええい、走って行ったるわい!さかちー走る、走る、到着〜。

すんぐぉい汚い、、、。入ろうか、辞めようか、、、でも明日のパンツないでも汚い、恐い、、。とにかく、そこは汚かったし、ションベン臭いのよとにかく。そんな店なので説明もないし。迷ったが、何ごとも経験よというかパンツ無しはやっぱあかんと思い、いざ突入!「あたしゃ、使い方知らないのよ、おせーて」「クォーター5枚持って来い、後はあのおやじに聞け」

はぁー、外に出て、デリで買いたくも無いものを買い両替えしたクォーターを持っておやじに尋ねた「使い方知りません、おせーてくらさい」このあたりは、私さかちーかなり気落ちしており、「教えて頂けません?」的には話せず、声もちっちゃい。おやじさんは気のいい人でやさしいのだが、スペイン系の人なので英語が英語じゃなくて全然わからんのよ。「サカチーノ、ナニシテルーノ、ワタシオシエルーヨ!」こんな感じ、、。

言われるがままに洗剤を流し込み蓋を閉め、私の洗濯物がぐるぐる回るのを見る、、、。横のお兄ちゃんが「そうそうその調子」みたいな事を言って私を元気づけてくれるが、気分は最高にどん底。とにかく周りの人の出立ちを見ると日本では絶対に一緒に洗濯する事なんてないだろうというホームレス風の人ばっかでその洗濯物となると、部屋のどこにそんだけの物置いてたんや〜という位、莫大なの。乾燥器のせいで、無茶苦茶熱く、あの臭いとがあいまって、くらくら〜。

なんとか乾燥まで終え、店を出た時には、もうぐったり、、。『もう、イヤ〜!!』腹は立つし、情けなくて泣けてくるし、でも一人で落ち込んでもいられん。急に激走したくなった。まだ生暖かい洗濯物を肩にかけすんごいスピードで45 Stを走りまくった。これは自慢じゃないが速かった、、(笑)「あたしだってちゃんとやってけるんだから〜」という感じか、謎行為だった、、。通りにたむろしてる兄ちゃんに『よっ、張り切ってるね』的にからかわれつつ走りまくった。ホテルについて、すぐ日本の友達に電話した。おろおろ泣けてきて、『あたし世間知らずや〜!』と号泣していると、ホテルのスタッフが『そこ退いてくれ。君が立っている所だけ、掃除できない』『、、、』

テレフォンカードを持って、6th Aveと45 Stの交差点まで走ってまた電話をする。アメリカでの失敗、愚行について、ひとしきり話す。

大交差点の真ん中でもうこんな大きな声で泣いたのは久しぶりという声で、『おろろ〜んおろろ〜ん!!』NYを御存知の方なら、そこがどれだけ賑わった所かお分かりだと思います。日曜日で賑わう大通りの真ん中で好きなだけ泣いてる間、そう私のバスは出発しようとしていたのです、SUMMER TIMEのせいで1時間早く、、、。

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