2003年11月5日水曜日

NO.3・2003/NOV/5th〜Dr.ジョン

『さかちーのアメリカ旅行記 2003』酒井ちふみが再び単身渡米した際のあれやこれやを綴った旅行記

ドクター・ジョンはニューオリンズのピアノ弾きで歌い手だ。独特のだみ声で歌う。テレビでやってるジャズフェスとか野外のイベントで彼が歌っているのを見た事はあったが生で彼を見るのは初めてだった。一言、良かったぁ(笑)。彼も良かったけど、バンドも良かった。アメリカのバンドマンって、何であんなみんなコーラス上手いんやろうといっつも思う。そのコーラスから逆にヴォーカリストの凄さというのを知ってしまう、彼等以上に歌えるから何か特別なものを持っているからその人はヴォーカリストな訳で。彼等は歌えてコーラスできてかつ、ドラム、ギター、ベースがが弾けて、フットワーク軽いからツアーメンバーな訳で。

場所はオークランドの何とお寿司屋さんだった(!)それが凄い寿司屋なのだっ!まず寿司屋としても非常に規模が大きい、ファミレス以上のキャパを誇るのだが、その横に大阪ブルーノート以上の(雰囲気はそれをもう少しカジュアルにした感じで、丁度エエ感じ!)キャパを持つライブスペースが併設されている、すごすぎ〜〜〜、信じられる??名前はYoshi's。ここぜひ皆さんに行って欲しい(笑)!!ライブチャージも安いよ〜。ステージは70、80分の2ステージ入れ替え制やけど、さかちーは充分満足したよ。
11月のスケジュールにはタック&パティーをはじめ、そうそうたるメンツが名を連ねてました。日曜のお昼には子供達に音楽を楽しむ場所を提供しようと、これまた凄い値段でライブしているのです!

ドクター・ジョンは、私が思っていたよりも、ニューオリンズスタイル以外の音楽もプレーしそうな上手く言えないけど、なんだか”ミュージシャン”って感じがした。色んな音楽の要素を内包しているそんな感じ。そして、杖を持っておどけて出て来る彼はひょうきんなんだけど、凄く真面目な何かを感じた。バンドメンバーの中で目をひいたのは、ギタリストのジョン・フォール。私は彼の事なんて全く知らないし勿論初めてそのプレーに触れたのだけど、いっぺんでファンになってしまった。地味なんだけど、むっちゃ音楽してるねん、絶妙やった、ほんまに!!彼のホームページに行ってみたら、あの笑顔がそのまま載ってて思い出しちゃったよ、この人もやはりニューオリンズ出身らしく、あるレーベルからCDを出している。

一緒にライブを見ていたたけぞうさんも同意見で、いいねぇ、いいねぇって言い合ってライブを見終えた。たけぞうさんのバンド『ZEAUX』のメンバーにもニューオリンズ出身の人がいて、知り合いかもしれないね、なんて言ってたら、ライブ後、そのジョン・フォールさんとお話させてもらえる事になった。たけぞうさんが流暢に英語で話す傍ら、私は何も上手く話せなかった。でも幸せだった。これからニューヨークに向かうと告げると、彼は『僕達もニューヨークでやるよ』って話してくれた。

ニューオリンズかぁ、底はかとなく深いメルティング・ポットなんだ、本当に。その事を痛感させられたなぁ、行って良かったライブだった、たけぞうさん、さんきゅうっ!!