2003年10月1日水曜日

体は全部知っている/吉本ばなな


My Favorites:酒井ちふみが感銘を受けた作品についてお話しします

『せつない』という言葉がある。私はあまりこの言葉が好きでない。歌謡曲の歌詞なんかに意味なくやたら使われているからかもしれないが。。。でも、『せつない』という言葉でしか現せない種類の感情は私の中にもある。吉本ばななさんの小説を読む時、いつもその事を思い出す。そして少しだけその感情にひたっていたくなる。そんな私としては少し恥ずかしい自分を許してくれる吉本ばななさんの力ってすごいなぁ。日本人で良かった、生活で使い込んだ言葉の感覚を持ち込んで彼女の小説を読む事ができる。ただそれだけで嬉しい。

体は全部知っている〜なんて素敵なタイトルなんだろう。私もそう思う。心とか気持ちとかよりも体のほうが正直だもの。歌い手という、体が資本の職業を選んだ私にとって、自分のからだが一番ミステリアスな存在だ。一生この体につきあっていくんだ毎日そう思っている。だから、この体が色んな事を知って記憶しているなら、それが私自身に届けられるまで、ねばるしかないなぁとこれもまた毎日思っているのだ。

2003年8月20日水曜日

2003/08/20 濃さ

アンクル2の大文字イベントライブが終わりました、来てくれた皆有難う、楽しかったねぇ。

しかし今回のライブ、終わったから言えるが10日前までは、何にも決まっていなかった(笑)。丁度その頃、ゲストのfrom Now ONのお二人と堀尾さん(Dr)とスタッフあきちゃんと他友人達という気のしれた仲間で盛大に焼肉を食べに行った事があったのだが、あれはもう何ヵ月前??って気分にさせられる。

濃い日々を過ごしている時って、ホントそう。凄い早さで現在が過去になり、そして未来が現実の今日になる。

今回のライブで出店をしてくれた『エル・ラティーノ』のマスターが、昔ばりばりのヒッピーで世界50カ国以上旅して来た人で、何を話されてもそのスケールのデカさに、口をあんぐりと開けて聞くしかないのだが大文字ライブの打ち上げで、私に、日本から飛び出して修行してきなはれと言われた。

若い時の2、3年は、歳とってからの20年30年と同じだけの濃さなんだよと言われた。忘れないでおこう。そして、行動して、実現して、その意味を体でもって痛感したいと思う。

今日という一日が、私の人生にとってかけがえの無い一日だったと寝る前に思いたいなぁ。きっと、今でもそうなんだろうけど、何かもっと熱い意味で、そう思いたい。

少し風邪気味です、でも、明日になったら多分直ってるだろうって思う。今、そんなにのんびりしていられないと、体は分かってくれていると思う

2003年6月4日水曜日

2003/06/04 時代

昭和という時代を生きた、花のような女の人が、安らかに目を閉じて
凛としたさよならを残して、逝ってしまった。

さみしいような、懐かしいような、そこを離れがたいものにさせてしまう人。

まだまだ日本という国が日本らしかった頃の智恵や、夢や、粋や、優しさを
もっともっと教わりたいのに、気付けばいつも、知らない間に
ゆっくり時間がすべてを押し上げて、順番通り過去へと変えてしまうから
私は全く追い付いておらず、今日のように、唖然とするしかなくなってしまう。

時代を駆け抜けた人の残り香を、もう少しまとっていたいと思う。